性におけるS性とかM性って、どうして表出してくるんだろうね。幼少期の体験や何かしらのトラウマが原因となって、成長と共に精神と肉体とを犯し、やがて性癖となっていた、こんな話をよくM男君から聞かせてもらうことがある。でも原因が何であれ、S性とかM性とか、結論は癖、性癖。癖なんてものは、誰にでもあるものでしょ。それがたまたま性に関する癖だっただけで、社会的な価値観とか倫理観の影響を受け、ただの癖だとされずにアブノーマルというくくりになったり、しばしばアンダーな扱いをされたりしてしまうんだよね。私はS性という性癖を持っている。ぐっと気持ちを込め縛った瞬間に相手から返ってくるものや、拘束した状態で責めたり、ラバーやレザーに包まれながら頭が真っ白になるようなPlayをしたりすることで、お互いの妄想や想像といったものを共有し共感しながら具現化していくことに喜びを感じ満たされる。私にとってSMは自分の原点。だからSMをしてないと生き苦しくなってしまう。当然のことだけど、SMはSとMがお互いに相手が存在してはじめて成立し、解放される。だからM性という癖をもっている貴方は私にとってとても愛しく大切な存在なんだよ。もちろん。Playのはじめからすべてお互いに理解しあえるなんて、楽しめるなんて綺麗事は言わない。そこにはやっぱり微妙なズレがまだあるはずだから。それは私や貴方の嗜好にあうとかあわないではなくて、語るだけで埋まるものでもない。何をするかどんなPlayをするかっていう行為自体の問題でもない。お互いの体温や息遣いを感じながら、一緒に求めあって、受け入れ合いながらPlayを重ねる毎に、お互いに共感したり、共有する何かを得たりお互いの関係を確認し合う瞬間を繰り返すことで、はじめて少しずつズレが埋まり私と貴方の世界を築くことができお互いに満たされる瞬間が訪れると思うんだ。私は貴方とひとつひとつのPlayに真剣に向き合い、とことん付き合う気でいる。そうすることで、貴方が貴方自身であれる空間を作り上げていきたいんだよね。いつでも私は貴方のことを待っています。